バレットというスナイパーライフルメーカーがあります。ドイツのハンティング向け展示会では殆ど見かけないタイプ銃器メーカーですが、超ロングレンジの標的を高精度で撃ち抜くことが可能なスナイパーライフルを製造しています。
今回、訓練を受けた米国のシューターによるハードコアレポートを拝見させていただく機会を得ましたので、ここにご紹介をさせていただきます。
ちなみに、使用されたのは米国製 バレット M99 .50 BMG (12.7mm弾) と日本製 ビクセン ライフルスコープ 5-20x50です。こちらのライフルスコープは狩猟用として準備されている光学製品ですが、”果たしてどのレベルの実用用途まで耐えられるのか?”といった疑問にこたえるべく、それを実際に試した方によるテストレポートです。
英文レポートは加工せず、原文そのままご紹介をさせていただきます。こちらのレポートについては、本サイトでの使用許諾は受けておりますが、2次転用については許可が得られておりませんので、ご注意下さい。
実施されたテストの内容を簡単に説明すると、
シューターから1,800ヤード(約1,645.92メートル) の距離に置かれた23.5インチ(59.69センチ) x 23.5インチ(59.69センチ)のAR500 鋼板ターゲット(白枠寸法は16インチ x 16インチ、更に内側のピンク枠寸法は10インチ(25.4cm) x 10インチ(25.4cm))を上述のシステムで狙い撃つといった内容です。
テストレポートの”Pros:”以下で良かった点が複数挙げられています。"Cons:"では、不満な点が挙げられています。ちなみに"Cons:"の3点は;
1.MOAの調節幅が55 MOA に留まっている。(ロングレンジ向けとして使用するには、レチクルの移動量が十分ではないということです。但し、こちらのスコープは元々、1645メートル先のイノシシを狙うために準備されていませんので、25.4cm四方の的に当たっている時点で合格なのではないでしょうか。)
2.サンシェードが付いていない。(サンシェードはメーカーオプションらしいです。)
3.MOA レチクルではない。(テストに用いられたスコープはミルドットレチクルでした。メーカー側ではMOAレチクルのスコープも準備されています。)
という決して言い訳をゆるさない米国人テスターのハードコアな内容です。まるで映画の一場面の様なテストレポートでした。
追伸、
MOAとMILにつきましては、私自身の勉強も含め、このテーマは別のブログにて改めて取り組ませていただきます。