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Bolt Action エアガン Steyr Scout (ステアー スカウト)。その③

ボルトアクション式 エアガン Steyr Scout 玩具銃用の leather custom parts その③です。過去Blogにて取り組んでみたい加工として触れたスティッチングです。ということで今回はすこし手間が掛かっています。が、スティッチのピッチを含め、まだ色々とと見直しの余地がありそうです。そのあたりは先の改善に期待していただければと思います。プロトタイプということではございますが、採寸と併せて素材の切り出し工程にも改善が必要です。たぶんベースと芯材を抜き型でやってしまうと解決するであろうと想像しています。

 

それではSteyr Scout 銃床部分のレザーパーツから見ていきます。

 

こちらはSteyr Scout チーク部のレザーパーツです。この部分は、純正プラパーツを取り外した窪みのパーツハメ込み部前後で高低差が付けられているためパーツに少し調整が求められます。従いまして、前側(写真で言うとパーツ左上)は窪みに合わせて少し薄くする加工が必要です。

 

パーツのエッジにはコバ処理が施されています。先台パーツも同様です。多少手間は掛かりますが、コバ磨きまでの作業を丁寧にやっておくことで、見た目に加え、やはり手触りが心地よい感じになります。

 

先台のカスタムパーツです。均一なパーツシルエットを出すにはここでも改善が求められそうです。ハンティングではなく、レザークラフト業界のお話になってしまいますが、こうした加工方法を日本では肉盛りと呼ぶそうです。ベースパーツに芯を乗せ、その上を覆うように外装革を貼り付け、更にステッチが掛けられています。革の素材と厚さに加え、高低差があるレザーパーツの狭い縫いしろを手縫い以外の方法で加工する場合、道具に少し工夫が必要になります。

 

惜しむらくは、芯材が正しく置かれていなかったということもありますが、ヘリから2㎜、箇所によっては1㎜程度偏っています。ステッチとして美しい仕上がりとは言えません。細かいことを言うと、コバコートも銀面に少しはみ出してしまっています。

 

左上からの図です。こちらのスコープカバーは前回Blogにてご紹介をさせていただいた1st Verです。濃いキャメル調レザーとお揃いでいい感じです。

 

下はこれまでのレザーカスタムパーツ 2 version との比較になります。全く印象が異なる銃になりました。このエアガンの装飾パーツはレザー素材で準備をしていますが、工夫次第でもっと複雑なデザインにできるような気がします。

 


先台のレザーパーツ固定は裏側からのネジ止めです。銃床部分のカスタムパーツ固定については、色々と方法はありますがパーツ落下の恐れは完全に排除したいです。

 

今夏、思い掛けない出来事からエアソフトガンを導入する機会を得たことは、私にとって新たな世界へ足を踏み入れる転機となりました。"気付き(発見とも言えます)" というのは日ごろからの意識が必要かもしれませんが、このエアガンの経験で今回それがたくさんありました。本物のライフル銃は所持できませんが、玩具銃でも何となくライフルハンターになった気分にさせてくれるこの Steyr Scout。この銃は予期せず伺ったサバゲーのお店でたまたまご紹介をいただいた販売予定のデモ機に触らせていただけたことに始まっています。バトンさんありがとうございました。

 

今回はこのあたりでBlogを終わります。ここまでお付き合いをいただきありがとうございました。

 

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