今回のBlogはエラタックマウントのツーピース式です。この分離型のスコープマウントですが、ライフルスコープを固定するマウントの上側がエラタック傾斜マウントと共通化されています。もちろん材質には7000番台のアルミ合金が用いられ、その外装もミルスペック準拠のハードアノダイズドが施されています。ドイツ製です。それではブログいってみます。
【本気のタクティカル】
こちらはVixen 4-16x44(1インチスコープ)に取り付けた図です。エラタックには1インチスコープ専用のサイズダウンアダプタがオプションで用意されています。
スコープの固定ネジは前後各4か所、合計8本のトルクスネジを使用します。
銃器側のレールからライフルスコープまでの高さは4種類(10㎜、13㎜、17㎜、20㎜)あります。写真の高さは13㎜ですが、アダプタの半身分、約2.5㎜超高くなっています。ライフルスコープの対物レンズ径や、マガジン、排莢部の機構に応じて4種類から選択します。
【ドイツなナット式】
次は銃器への固定方式です。マウントはピカティニーレールに対応し、ナットで固定します。もともと軍用銃向けに用意されているエラタック、ナットに表記されている固定トルクは10‐12ニュートンメーターです。日本国内で所持が許可されている猟銃本体への取付けについては、一般的な固定トルクで大丈夫です。インチ‐ポンドで30程度でしょうか。こちらのトルクは銃器への固定トルクですので、お間違いの無いようお願いいたします。
余談ですが、スコープのマウント固定作業に際し、ネジを締め上げ過ぎて破損に至ってしまった例も実際にございます。不安な方はお近くの銃砲店様で取り付けてもらうことをお勧めします。
【拡張性に長ける】
このマウント、エラタック傾斜マウント用に用意されているアクセサリー類と取付けの互換性があります。
したがいまして、バブルレベル、あるいは近距離用の光学機器を取付けたいというニーズへ対応できるよう、拡張スロットが前後に標準装備されています。必要に応じて後付けが可能です。
【猟銃は左右傾かせず】
空気銃を使った、特にロングレンジ(*使用するエアライフルにとっての有効射程距離より外側)の場合、射撃時の銃の傾きはペレットの弾道に大きな影響を与えます。
引き金を絞るまで、猟銃は可能な限り、左右傾きの無い状態が維持されることが理想です。そうは言いつつも、猟銃の構えと瞬時に取る射撃姿勢は訓練でのみ為しえる領域だと思います。
そこでバブルレベル。見た目のかっこよさもあるかもしれませんが、実用途に長けた拡張アクセサリーです。
水平方向からシューターが見やすいように、大きくクリアランスが切られています。
ライフルスコープを覗き込みつつ、視線を左側(*右側への取付けも可能)に移すと、バブルレベルが視野に入ります。
フィールドにおける動的ではなく、静的の射撃シーンにおいて、猟銃が傾きの無い状態であることを目視で確認できます。
【猟銃への取付け】
今回使用している猟銃は11㎜レールを備えた空気銃ですので、ウィーバー/ピカティニーレールから11㎜レールへ変換するアダプタを取付けています。
このアダプタは国内で流通している一般的なものです。
ピカティニーレールを備えた猟銃であれば、問題なく取り付けができます。
アダプタを取り外した図です。エラタックマウントの本体と一緒に並べると、少し心もとない印象を受けるのは否めませんが、機能的には大丈夫でした。
【まとめ】
ということで、今回はエラタックマウントのタクティカル ツーピース型(分離型)のご紹介でした。エラタックマウントのツーピース型タクティカル製品に関するお問合せは、お近くのお取扱い銃砲店様へどうぞ。
ここまでお付き合いをいただきありがとうございました。
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