ドイツ専門誌 22口径LR 遠射がトレンド。

今回のBlogではドイツの射撃専門誌を取り上げてみます。

その中でも、今回取り上げる専門誌はVISIER SPECIALです。号のテーマは22口径LR(ロングライフル)弾による遠距離射撃。この22口径LR弾を用いるロングレンジ向けライフル、海外では色々と取り上げられる機会があるようですが、日本では法律により所持に制限が掛かっています。が、本ブログでは、エラタック関連記事ということもあり、ドイツのニッチな流行ということで紹介してみます。

 

【記事概要】

こちらの記事、ざざっと概要を説明をすると、5種類の22口径ロングレンジ向けライフルを用意、距離200m、300mの射撃精度について、複数の異なるメーカーの22口径LR弾との組合せを試しながら色々実験をしてみよう。という企画。

 

ドイツ語から日本語のへの翻訳と、日本国内での記事紹介については許可をいただいておりますので、この先で日本語訳版をご紹介させていただきます。

 

この写真ではご覧いただけませんが、使用されているマウント、その多くはエラタック傾斜マウントです。ロングレンジですね。 

 

【5挺の銃器】

ご参考までに、記事内の実験にて用いられている銃器は5種類。

 

1,Ceska Zbrojovka 457 LRP

2,Savage B22 Precision

3,Ruger American Rimfire Long Range Target

4,Ruger Precision Rimfire Rifle、

5,Ultimatum Deuce、

 

VISIER SPECIALでは、これら銃器とメーカーの異なるリムファイア弾を組合わせた実験を、フランスにある地下射撃場で実施した結果を記事化しています。

 

【光学機器にはエラタック】

記事に登場する光学機器も色々です。

中級クラスから、プレミアム価格帯の製品まで色々。但し、この22口径リムファイヤ弾を使ったロングレンジ射撃で共通している点は、マウントにはエラタック傾斜マウントが使用されていることが多いという点。

 

その理由はエレベーション。

どのスコープでも、着弾点補正の限界があります。ツァイスのVictory V8 4.8-35x60 with 43レティクルが記事内で紹介されています。このスコープの着弾点最大補正幅は100m先で140㎝ですが、距離200m、300mの今回のようなチャレンジでは、エラタック傾斜マウントを使った方が圧倒的に便利だったようです。

 

【専門的な話】

実験に際し、射撃精度に影響を与えるであろう要素の排除については、地下射撃場を選ぶことでその可能性の多くを取り除いています。

 

記事内では、弾頭が飛翔中に影響を受ける気流の話が出てきます。遷音速(Transonic)と亜音速(Subsonic)、超音速(Supersonic)といった専門的な話です。

 

翻訳している私にとっては理解が難しい部分もありましたが、自分で色々と調べてみるきっかけとなり、大変勉強になりました。

 

ということで、前置きが長くなりましたが、VISIER SPECIAL内の該当記事、日本語訳はこちらでどうぞ。

 

【まとめ】

ドイツでは、猟銃を含む銃器関連の専門誌数は大変多く、日本のそれとは比較にならない数です。

 

ドイツ出張のたび、勉強のために町の本屋で購入してきますが、イノシシやシカの駆除レポート、有害鳥獣駆除、銃器に関するテーマであれば、射撃から獲物の調理方法に至るまで、ハードウェア以外も網羅されています。先のブログでもドイツ狩猟専門誌を取り上げて参りますので、よろしくお願い申し上げます。

 

InstagramSNSにて情報発信もしておりますのでよろしくお願い申し上げます。

 

【関連動画】



【距離計を内蔵したドットサイト】

こんな光学機器もあります。

狩猟における実際のフィールドでは、標的までの距離を知っているか否かで、得られる結果に大きな違いが現れます。

 

DoRaSight(ドラサイト)は、レンジファインダー内蔵型のドットサイトです。つまり、ドットサイトの赤点を覗きながら、視点の移動で標的までの距離が判る。測定可能な最大距離は800メートル