以前訪問した展示会で便利なマットがありました。右利き用のマット。こちらはドイツの銃器メーカーが用意した販促物で、フットプリントに足を合わせて射撃姿勢の型とするための物らしいです。型はフォームの基本をなすというのは、どの世界にも通じているかもしれません。一方で私は左利き。このマットとはちょうど鏡映しの位置に足を置きます。
左利きの話。今思うと1970年代~1980年代、左利きパーソンにはレア感が漂っていました。当時の道具やルールというものが右利きに標準化されていた時代背景も手伝い、子供の利き手を右へ矯正させている家庭もあったほどでした。
左利きの手本が少なかったこともあり、確かな自覚はありませんが、特にスポーツでは自分なりのコツを掴むまで他者よりも時間を要したような記憶があります。私が自覚している左利きの特徴としては、目的地まで無意識に迂回ルート(新たな発見の予感。予感として終わる場合多い)を辿ってしまい、遠回りをしがちです。
Windows95の登場から30年目を迎える2025年。
手元にあるスマホを駆使すれば、理想とするお手本は簡単に見つけることができ、時間を要する準備も必要とせず、場合によっては一気に問題解決の入り口から結果まで得られてしまう。
そこで型の話へ戻ります。
ドイツと狩猟とおいしい話は、左利き精神を忘れることなく、その道のお手本となるひとたちとの新たな出会いにあふれる型の探求を大切にして参る所存です。
最後になります。へび年ですが、犬のやつをやられて怒っている猫の図(*ウィキペディア:ベトナムには猫年があるらしいです)。
本年もよろしくお願い申し上げます。