ビクセン ライフルスコープ 1-6x24 ITR-6
ライター : Chris Blatherwick from ガン アフリカ
もしあなたが競技者、或いはデンジャラスゲームハンターであり、これまでビクセン ライフルスコープの名前を聞いたことがないならば、この記事は特にそんなあなた向けの記事です。ビクセンは新型ライフルスコープ RS 1-6x24 ITR-6 を市場投入しました。この度、カムディックスファイヤーアームズからこのライフルスコープをテスト用に入手しました。
ビクセン ライフルスコープ 1-6x24 ITR-6はタクティカル仕様のスコープです。
ターレットには、ウィンデージやエレベーションの調整の際にクリック感と音が備わっています。ハンターがフィールドにおいて光学調整が必要な場合にも、ターレットには工具が不要な“押し引き”機構が採用されているため、工具を探し回る手間を省きます。ゼロセッティングをする場合、シューターはターレットを引き上げ、ゼロのマークに指標し、下に押し戻し、設定をロックする必要があります。
ビクセン ライフルスコープ 1-6x24 ITR-6 のレチクルは第2焦点面です(倍率を変えた際に、像の大きさは変わりますが、レチクルの大きさは変わらないということです)。この点については、かなりの距離で小さなターゲットを狙う場合、ITR-6 レチクルは理想的であり、3 Gun Nation、IPSC、IDPA 等の射撃競技だけではなく、デンジャラスゲームハンティングにも最適です。
ビクセンライフルスコープ 1-6x24には2つの調節リングが備わっており、一つ目のディオプターリングは接眼部の端についています。テストに用いられたスコープのリングはきつく、かつ精密な動きでした。
2つ目は倍率調節リングで、動きは滑らかで且つ、ほどよい固さでした。低倍率から高倍率までの動きにおいて、抵抗を感じる部分や余計な遊びは見られませんでした。ガラス面にエッチングされたITR-6 レチクルは大変クリアで、シューターから600mまでの距離において、そのレチクルには、標的までの距離測など、シューターにとって貴重な情報で満たされています。
ビクセン ライフルスコープ 1-6x24 ITR-6 をGun Africa アサルトライフルのプラットフォーム(Norinco CQA with 14.5インチバレル)に乗せ、スコープを取り付けた時のアイレリーフに問題が生じないように、2インチずらして取り付けました。スコープは全く問題なく目盛りをゼロに合わせる事ができました。標的やその標的上の1発、1発の玉の弾道までシューターから見えるほど、レンズの透過率は印象的でした。
我々は標準的なボックステスト(1発をターゲットの左コーナー、スコープを20 MOA上方向へ移動させそこで1発、スコープを右方向へ20 MOA 移動させ更に1発、スコープを下方向へ移動させ1発、最後にスコープを左方向へ20 MOA 移動させ1発)を実施しました。結果ですが、スコープは完璧に機能し、僅かなズレも無く、元の位置にもどりました。
全て55グレインの弾を使い、ピンポイントの精度で標的に命中するという完璧な実践が続きました。我々は300mの距離にターゲットを置き、ITR-6 レチクルを試しました。結果、ITR-6 レチクルは我々のARライフルのプラットフォームと完璧な組合せであることが判りました。
ガン アフリカのスタイルとして、我々はビクセン ライフルスコープ 1-6x24 ITR-6 とライフル銃の限界を試すことを決め、長距離射撃場所で、600m先に金属製の牡山羊を置いてテストを実施しました。
ITR-6 レチクルを使い、600m先のターゲットにクロスヘアの中心を置き、弾丸が発射するまで引き金をしっかりと引きました。スコープ越しにターゲットを追い続けると、ターゲット左方向の少し手前の砂に着弾が確認できました。
私は軽い北西風を意識し弾道補正を行い、再び600mの距離を狙いました。私は ITR-6 レチクルのクロスヘアの中心をターゲットよりも4インチ高い位置に合わせ、2回目の引き金を引きました。
私は弾丸が猛烈な速度でターゲットに当たったのを見ながら、栄光ある“ティーン”という弾丸の衝撃音を耳にしました。我々は同一の600m射撃を4回試しましたが、光学系は世界的に著名で優秀なスコープに引けをとりません。
まとめ
ビクセン ライフルスコープ 1-6x24 ITR-6 は、ターゲットの距離に応じて低倍率の1倍から最高倍率6倍まで変えることができます。このスコープは、IPSC、IDPA、或いは 3 Gun Nation 等の“ラン&ガン”タイプの射撃競技などにふさわしい完璧なスコープです。
レビューをする際、私はいつも2つの質問を自身に問いかけます:“この製品について何か引っかかるところは何か?”もし私があら捜しをするとすれば、私は ITR-6 レチクルが細くなく、もう少しはっきりした太さであったらなという点です。シューターが低倍率時に近距離でターゲットに遭遇した時、このレチクルではターゲットの捕捉時に少し線が細すぎます。
しかしながら、一方において、ターゲットの邪魔になることはないので、この細いレチクルは多少距離のあるターゲット捕捉にはパーフェクトなレチクルです。私の2つ目の質問ですが、:“ビクセン1-6x24 ITR-6は、私が所有する競技射撃用のAR-15へのスコープの選択肢になりうるか?”という質問です。確実になり得ます。このスコープが私のAR-15ライフルにぴったりであることは、600mスチール射撃で見られた数々のヒットから判ることです。
ライター : Chris Blatherwick from ガン アフリカ